悠久バプテスマ

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グノーシアとかいう、この2年でやった中で最高傑作かもしれんゲーム

 思うんだけどゲームの感想書くのって遺言に近い。プレイ直後の感動は時間の流れとともに逓減していくから、この波の高さをとにかく記録しておきたいという気持ちだ。死ぬことが分かっている者の断末魔のようなものかもしれない。とかいうヤケにネガティブな言い草から始まるが、俺、この「グノーシア」をクリアしてからもうけっこう時間が経っちゃってるんだよな。だから直後に比べると、ちょっと死にかけてる。重い病気で入院中に書いてるみたいな。でもおもしろかったですよ。

 サムネイルはSQなんだな。この赤髪の女の名前です。まあ確かにこいつはなかなか重要キャラだ。

 人狼っていう有名なテーブルトークゲームがありますが、あれの一人プレイアレンジみたいなゲームです。人狼っていうのは、まあ少ないと5人、多いと20人ぐらいのプレイヤーがいて、そのうちの何人かが「人狼」という役割を割り振られて、そいつら以外は「村人」で、どっちかがどっちかを全員倒せば勝ちみたいな感じですね。「村人」には「人狼」が誰か分かんないんで、それっぽいやつを1日1回処刑するんだけど、「人狼」も「村人」を1日1回食べて退場させられる。これだと村人が運ゲーかつクソ不利なんで、村人の中にも「占い師」とか「霊媒師」とか「狩人」とかいろいろ役職があったりして、それを駆使して「人狼」を見つけ出すんだけど、その役職は自称でしかないんで、人狼がニセ役職を騙ったりして俺が本物だよみたいなことをかましていく感じですね。

 めっちゃ中世ヨーロッパっぽいファンタジーRPGみたいな世界観なんだけど、このグノーシアはSFの宇宙船の中が舞台で、世界観もそういうふうに置き換えられている。村人に潜伏して村人を襲う「人狼」は、とにかく人間を根絶しようとする変異体で表題でもある「グノーシア」という存在になっていて、プレイヤーが人狼かどうかを調べられる「占い師」は「エンジニア」、1日1回の村人による処刑は「コールドスリープ(して無力化)」、処刑した人間が人狼だったか分かる「霊媒師」は、コールドスリープした人間を調べられる「ドクター」、みたいな感じで。割と無理がある感じがちょこっとするが、ゲームのストーリーを追ってる分にはそれほど違和感はない。逆に言うと人狼と違う点がほとんどない(プレイヤーの合意があれば1人固定じゃなく0人~複数人処刑可能であるとか、違う点もある)ので、人狼を知っていればルールはスッと入ってくる。詳しいヘルプがあるので、人狼わからん人でもまあ理解できるんじゃないかな? って感じ。

 こんなもん、議論の内容とか矛盾とかを突いてやるゲームなんだから1人でできるわけないと思うんだけど、1人用にするにあたってどうなってるかっていうと、まず能力値がある。「ロジック」とか「かわいげ」とか「直感」とか。「ロジック」が高いと、正しいことを言った時に、他のプレイヤー(CPU)に言ってることが浸透しやすい。「かわいげ」が高いと、なんか処刑されにくい。「直感」に至っては、誰かが嘘をしゃべってるとき、たまにブワァ~ってなって嘘だと分かる。千原ジュニアかよ。なかなか無茶苦茶ですが、これを何回もやってレベル上げて能力値を上げて、CPUを扇動して自分の意向でなるべく人を動かして、自分の陣営を勝たせるって感じのゲーム性になってるんですね。だから元の人狼とは相当違う。「直感」はCPUにもあるので、直感高いCPUが生き残ってたら、みんなに一言ずつ言わせるコマンド「人間だと言え」を使って、他のCPUの「直感」による嘘見抜き待ちとかする感じ。嘘を見抜いたCPUは、やけに嘘つきを処刑する方向の発言をするからね。さっきまでの態度から急変したりして、「あ、こいつ見抜いたな」って分かったりする。逆にグノーシア側でやってる場合は「人間だと言え」を割り込んで阻止して、その阻止したことによるヘイトをなんとか能力値とコマンドでごまかしたりしてやり過ごすとか。なかなかおもしろい。

 ゲームの進め方としては、CPUは全員固有のキャラで、パーソナリティを持ってるんですね。サムネになってる「SQ」とか、直感が鋭い「コメット」とか、論理がすごいけどなんかみんなから嫌われててすぐ処刑される「ラキオ」とか、全能力やたら高い「由里子」とか。こいつら、なんでこの宇宙船乗ってんの? とかがまったくよく分からない。その辺が、キャラごとに「謎」として何個か設定されていて、特定の条件で勝利したり敗北したりすると、それがアンロックされていく。それを集めまくったら、いつもと違う感じでゲームスタートしたりする、みたいな感じ。これがなかなか謎が謎を呼ぶ感じでいいんですよね。え!?なにそれ!?みたいな終わり方したりする。んでトゥルーエンドが……なかなかよかったですよ。まどマギっぽさを感じました。

 あと音楽がやたらいい。

 なんていうんかな、シューゲイザー?っぽいハードコアな音楽で、これBGMか?って思うような音圧でジャギジャギ音が鳴ってるが、奇妙な感じでよい。うーん、これ4人ぐらいで作ったのか。憧れるね~。

 現時点では今年イチ、去年含めたらファイアーエムブレム風花雪月と悩むが最高峰の楽しさでしたね。いやーよかった。

スーパーの入口で消毒液をシュッとされた瞬間に去来したこと

 ゴールデンウイークに突入しましたね。世間はコロナコロナと騒がしく、自粛だ外出制限だなどという事柄をめぐり、いつもより民衆のガイジムーブが目立つけど、俺はもともと引きこもりなのでいつもと変わらない。仕事も1年以上前からリモートなので、他の人がよくSlackに発言するようになったし、会議もオンラインでやるようになったしで、何なら前よりやりやすい。気になるのは、荒川区が10:30と17:00に町内放送で聞かせてくる緊急事態宣言に対する講釈。ジジイババア向けなんだろうが、うっすい内容のことをダラダラ時間をかけて喋るのもさることながら、外出しないことを促した後の「責任ある行動をお願いいたします」って文句が腹立ってしゃーない。我々には、商売人の息の根を止める責任がいつの間にか生まれていたらしい。あとコロナ騒動の始まりぐらいのタイミングで、荒川区役所の事業者向け融資の相談に行ったんだけど、向こうが出してきた手続きのフローチャートが書いた紙に記載されてないようなことを求められて、それを拒否したら、手続きしないと言われて引き上げられたという事件が腹立ったな。具体的には、俺の業種が対象業種であるかを俺が自身で確認するということを求められたんだけど、そんなこと手続きに書いてないのよな。役所は必要書類を受領して別の書類を発行するだけで、審査のようなものは、金融機関が保証機関にその書類を回すことによって行なわれる。だから、とりあえず発行だし、確認みたいなプロセスはないんだけど、なんかしてこいって言う。保証機関から、俺がそれを確認した証憑みたいなものは発行されないのに。俺が適当に席外して、電話したふりして、OKでしたって言ったらどうすんの? なんでこのジジイの強要で俺は電話代をかけて機関に電話せなならんの? というのが理不尽で、ほんま腹立ったな。まあ、途中から「あ、これ俺たぶん違うな」ってなったので、もうやる気はなかったんだけど、このジジイ自体はおかしいことしてるし、なんか高圧的だし、なんとかならんかなと思って食い下がってたんだけど、めんどくなってそのまま帰った。この「めんどくなって」ってのを全公務員は狙ってるから俺の負けなんだけど、まあしょうがない。

 まあそれはそれとして、今日はすごく過ごしやすい日で、要で急な買い物のためにスーパーへ行ったんだけど、入口で店員が消毒スプレー片手に待ち構えていて、入ろうとすると「ご協力おねがいしまーす」とか言って、俺の手に噴射してくんの。反射的に手を出して、シュッってされて、手をこすりながら入っていったんだけど、これってなかなか冒険してるよなって思う。こっち視点だと内容がよく分からない液体を、たぶん消毒液だろと信用して手に噴射されるわけやん。もしかしたら、その液は、誰かのチンコをまむし酒みたいにじっくり漬け込んだ水かもしれないわけやん。えの素というマンガでそういう液体を作成してるのを見たことがあるから連想したんだけど。俺はその液をありがたがってアライグマみたいにスリスリしてるのかもしれんやん。いやいや、そんなわけないやんって思っても、もしかしたら店員は消毒液だと思いこんでいるけど、春の陽気で舞い上がってしまった変態が、店内に侵入して、自らのチンコ液とすり替えてたかもしれん。消毒液じゃなくて何らかのキモい液体を噴射された可能性はあるわけやん。事業者側も、変態にすり替えられるリスクをおかしてでも、客の手に液体を噴射することを選択してるわけで、なかなかのギャンブルじゃね? と思う。まあこれは極端でも、間違えて古いやつを使ってたり、洗剤と取り違えるとかは現場ではよくあるだろうし。前にローソンでレジにパンもってって、ピッってやってもらったら、エラー音が鳴って、賞味期限切れだったのをシステムが救ってくれましたみたいなことあったしな。危険な賭けじゃない? 危険な抽選。この抽選、ある変態が消毒液をすり替えた可能性が仮に0.0000001%としても、変態の数だけその抽選がなされるし、ある変態が任意の整数を頭に思い浮かべながらすり替えた可能性を考えたら、それは0%じゃなくて、整数は無限にあるんだから、変態の液である可能性って100%じゃない? レビンのパラドックスと名付けて警鐘を鳴らしたい。まあ冗談ですが、全国のどっかではそういう問題が1,2件ぐらい発生しそうだな。長期戦になったらあるでしょうね。非合理的な行動にいそしむ人が、それを咎めない人を巻き込んで自縄自縛で苦しむのは見てておもしろいからいいけど、自分にも累がおよぶとだるいな。クソ町内放送という形などで既におよんでるからなぁ。ほんま民衆って役に立たんね。そう思いません?

俺が「あつまれ どうぶつの森」を手放す主な理由

  • 博物館の担当者のフータとかいうガキの態度がむかつく
    • やめた原因の約7割
    • フータに生き物や化石を渡すと、博物館に展示されるようになる
    • フータは虫系が嫌いらしい
      • 渡すと、やれ気持ち悪いだのなんだのとくそみそに言う
      • そもそも見せた途端にガーンとショックを受けた音が鳴って顔が曇る
    • 渡すための生き物や化石を集めるのはそれほど簡単ではない
      • 既に渡したものを持っていっても意味がないので、持ち物を整理して向かう
      • アイテムを持てる数が少ない
        • 加工用の道具や材料やらを常備していると、それらを一度預けてたくさん持ち込むか、何度かに分けて持ち込むか、などと手間がかかる
        • 博物館がオープンするのは早くて3日目なので、それまでに手に入れた生き物や化石は、一度どこかに保管しておかなくてはならない
      • そもそも生き物や化石は売れる
        • 高く売れるタランチュラ、モルフォチョウをわざわざ寄贈してやってるのに、ガーンとか抜かす
    • なぜこいつを係員にしたんだ
    • 甲子園の選手宣誓ぐらいの声量で罵るほどむかついた
  • 明確な目標がない
    • 借金の返済方法が、物を拾って売るぐらい
    • ミッションも、ほぼ広義の物拾いという印象
    • 人の島にいっても、やることがない
      • 一緒に洞窟を探検したりとかできるわけではない
      • 感情アクションを出したり、記念写真を撮ったりするぐらい
      • 人が入ってくるたびに長いロードおよび演出によりプレイを拘束される
  • オブジェクトはほぼ置いて飾るだけ
    • Aボタンで動作するようなアクションを持っているわけではない
    • 人々の主な楽しみ方の一つは、シャツや紙に自分でドット絵を描いて飾る
      • 俺は、現実に存在する意匠をゲーム内へ持ち込むことに、さほど感動を覚えなかった
  • 鉄鉱石を集めるのがだるい
    • 石を素早く叩くと、1日につき最大8個手に入る
      • ただし、背後に穴を掘るか、柵を置いてノックバックを軽減しないと、7個しか手に入らないことが多い
      • 柵を撤去するボタンと、鉄鉱石を拾うボタンが同一なので、間違って柵を撤去することがある
      • 地面にグリッドが出ていないので、狙ったところに置けないことが多い
      • 一時的に加藤純一ぐらいの声量が出た
  • やってると異様に眠くなる

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筒井康隆の日記おもしろい

 筒井康隆先生のTwitterをフォローしていたら、笑犬楼大通り 偽文士日碌という、御大が2008年からちょこちょこ書いてる日記を見かけた。それを遡って読んでたら面白くて、俺もなんか書きたくなったのでブログを書いてみる。筒井康隆、すごいよな。なんていうか、大げさかもしれないけど、同じ瞬間に生きてることがすごいなって思う数少ない人だ。普段クソバカばっか見てるから、なおさらや。3食ウィダーインゼリーばっか食ってる生活で、いきなりラーメンすすったような鮮烈さを感じる。もう85歳らしいで。めちゃくちゃジジイやのに、Twitterエゴサして、自分の悪口言うてるやつに死ね死ね言うてたで。車運転できないから上級国民になれなくてよかったとか、おもろすぎやろ。めちゃめちゃ精力的に活動してはる。俺もこんなジジイになりたいけど到底無理やな。

 書きたいとは思ったけど、特にイシューがあったわけではないんよな。今日びの世間を騒がせてるのは、コロナと、100日ワニ? 前者はともかく、後者はけっこうどうでもいいよな。コロナはホンマ損やな。これ、いつまで経っても終わらんのちゃうか? Plague Inc.じゃないけど、ウイルスのゴールが人類死滅ってこともありえるから、どこまでいくか分からんね。途中でせき止められても、これによる経済的損失は計り知れん。みんなの貯金がなくなるぐらいで済んだらええけど、生活に困窮する人もでてくるし、政府が補填したら、国が払う金はすなわち国民がみんなで分担するってことやから、税金がまた上がるで。俺のようなルーズな者でさえ、仕事がなくなった時のためにちょっとは支出を締めなあかんなって気持ちになってきてる。トイレットペーパーがなくなることをあれだけ警戒するんやから、ちょっと誰かが煽ったら、支出すること自体への警戒心もすぐ刺激されて、あらゆるものを買い控えるんちゃいます? いやー、こういう時に、力ある者に媚びていなかったツケが回ってくるかもしれん。あ~もう生産力より病気対策のコストの方が上回ってるやんけ、金づるにさえなれなくなったのか、このゴミどもは。悪口ばっかり言って可愛げもないし、さよなら~。ってなったらどうしよう。

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 まあ別に可愛げがあっても、あんまり関係ないかもしれんけど。きついなぁ。

 暗い話をしてもしょうがない。最近は、YouTubeでゲーム実況をよくやってるんですよ。ヒカキンの100分の1、いや、1000分の1、いや、カケラになりたい。楽しくゲームをやってるさまをもっと見てほしい。うーん、今回はこんなとこで。

「~~で困ってる人がたくさんいることを知ってほしい」って言うやつ腹立つわ~

 Twitter社には新聞社の記事ツイートにリプライした回数をホーム画面に表示する機能を実装してほしい。ほんまTwitterのクソを見てると腹立つわ~。俺は基本的にアイマス関係のいい絵や漫画を書く人を見るためにTwitterを見ているのだが、ニュースなどを知る契機にするためという理由も2割ぐらい占めている。その役割を担わせる人選は非常に重要で、前に書いた記事のようなフィルタが必要である。 

 

 しかし、そうやって頑張ってウンコをフィルタしても、カシコの人の中にはカシコアピールのためにカスを叩いて、いかにカスがカスであるかを説明する人がどうしても存在する。それはそれでその人の利益のためにしょうがないのだが、そうすると、カスの存在が目に入る。しかし俺はあんまりもうカスを目にしたくないのである。あんなカスと生物として同じ種であるということを確認すると気分が悪くなる。もはやニュースツイートのリプライ数を見るだけで気分が悪い。ああ、またカスがいっぱい訳わからんこと言うてるんやろなぁと想像するだけでげんなりする。

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 この記事は殺人犯にしかイキれないのでリプライが少ないが、

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 この記事などはWHOという大きな組織にマウントとってボロクソ言えるのでイキりまくりである。

 この手のカスさを少しでも目にしてしまうと、例の「このカスと生物として同じ種である」というスティグマを再確認させられた、気分マイナスからのスタートになり、それを打ち消すなりしてゼロ以上に戻す必要がある。これがまた労力である。こういうブログ記事を書いたりしないといけない羽目になる。でもこれをやらないと気分が悪いのである。この手のカスを目にした時のストレス係数が、俺は恐らくみなさんより高いので、しょうがないのである。腹立ってしまう。

 いろいろあるパターンの中でこの頃気にするのは「~~で困ってる人がたくさんいることを知ってほしい」という口調で、群衆に何かを訴えかける系のやつ。真に受けるとキューが多すぎる。そのレベルのことを知らないといけないのであれば、他に1万個、10万個、100万個ぐらい知らないといけないことがあって、どこの受験生だってぐらい覚えなくてはならない。受験ならまだ、覚えれば覚えるほど受験で合格する可能性が上がるという得があるが、何らかのちょっと損してる人のことを覚えまくったところで何もないのである。俺だって、目の前で物を落とした人に「落としましたよ」って拾って渡す程度の親切心ぐらいは持ち合わせているが、それを何十回、何百回しなければならないとなれば、もう仕事である。発信してる本人からしたら、ちょっとタバコの火借りるぐらいの軽微な要求でしょ、という感覚だろうし、実際にそうなのだが、タイムラインでまとめて見ると、「またバクシーシ言うとるやつがおる」とうんざりするのである。ただ、これも言い方の問題で、「~~を知ってほしい」という若干強めの口調で訴求しようとしているのがガサツなのが引っかかっているのだと思う。「知るべき」ほど強い言い方ではないが、「知ってほしい」ということは、知ってほしいと思っているということであり、俺がそれを知らないでいるなら、その発信者にとってそれは残念であり、つまり俺が知らないことは残念さを生むのである。俺は知らないでいることで残念さを生んでしまった、という後味の悪さを残す。若干の脅しである。脅しということは攻撃性を帯びているので、気分が悪い。飛躍しすぎと感じるかもしれないが、自分の意識が1個というスケールに対して十分に大きな数のなにかを相手にする時、こういう微小な違いは重要である。1000万件の何かを処理する時、処理時間が1ミリ秒遅れたら、全体としては1万秒遅くなるのである。俺の意識が1個しかないので、しょうがない。タバコの火を貸す機会が1回で済まないんだから。「~~という人がいるらしいよ」で済ませれば、こっちとしても「へえ」で、攻撃性は感じない。いや、もしそれが当たり前になってきたらまたぞろ感じるのかもしれんが、今の相場でいえば感じない。人に何かさせようとするなら、自分の要求が相場としてどれぐらいのものになっているのかを想像し、それぐらいの創意工夫をしてほしいものである。それさえしないで、単に温情に訴えかけるガサツな要求を垂れ流しているさまは、実に稚拙で、腹立たしい。その創意工夫をしようとしていないところに感じる拙さが、俺の最近のカスさトレンドの一種である。

信頼する情報源の選び方

 事々物々があふれる世の中の出来事についての情報を、自力で収集し把握するのは効率が悪いし無理である。何かの事件の裁判の結果がどうでその判決はどういう意味なのかとか、誰かがノーベル賞を受賞したけどその業績はどういうものなのかとか、GAFAクラスのあの企業が新しいサービスを始めたけどこれはどういう潮流なのかとか。そんなことを詳しく把握できるような知識も暇もない。ないが、そういうものは概要だけでも知っておかなくては、円満な社会生活を送るのが一層難しくなる。なので、他人の手を借りなくてはならない。ある分野についての話題は、その分野に長じた人の見解を参考……いや、鵜呑みにするしかない。自分が知らない分野のことについて、誰かが何か言っていても、その真偽や妥当性を判定する材料がなさすぎるからだ。例えば法律の話で、どっかの弁護士を自称する者が「万引きって実は死刑になったんですよ」と言ってるぐらい分かりやすい嘘なら、普通に考えてありえんと即断するとか、法律にそんな条文がないことを確かめたりするとかは容易だが、「強姦罪の法定刑の下限が上がったのは、強盗罪とのアンバランスが以前から言われていたせいなんだよ」とかになってくるともう分からない。法曹の見解を鵜呑みにするしか、何も材料がない。

 しかしそこで問題になってくるのが、その見解の信頼性だ。こればっかりは、自分の頭で考えても限界がある。事実に基づかず、人の意見を鵜呑みにするのだから、他人が言った見解が真っ赤な嘘で、真っ赤な嘘を無抵抗に信じることになってしまう可能性はどうしたってある。ただでさえネットがソースになることが多いから、訳の分からん大嘘こきのアカウントが、弁護士でもなんでもないのに、大嘘の条文を引用して、全然ない判例を引用して、適当な見解をでっち上げることだってある。そんな捨てアカみたいなやつでなくて、歴とした何らかの社会的立場がおありになる人物が運営するアカであったとしても、万能感なのかなんなのか、専門外の分野でも同じような自信にあふれるトーンで真っ赤な嘘の見解を発表し、それが流布しているということもある。事実に裏打ちされてないのに流布しているということは、それがセンセーショナルで面白い見解だからとりあえず流行っている可能性は高く、事実を見失わせる有害な情報である可能性が高い。あるいはマジの本職が発言しているが、そいつがその本職の分野でボンクラであるというケースもままある。M-1上沼恵美子を思い出す。もっとも、「専門分野」といっても、我々が一つの分野だと思っている領域での活動で要求される能力というのは実に多様だ。例えば俺が従事しているプログラマー、エンジニアリングという分野。ここで「ひとかど」になる要因は実に多様だ。アルゴリズムを考えるのがうまい、アルゴリズムを考えるのが速い、集中力があるから作業効率がいい、集中力があるからミスをしにくい、人をまとめるのがうまい、人に気に入られるのがうまい、などなど。どれか一つか二つ満たせたら、もういっぱしのプログラマーといえるし、そう見なされるだろう。だから「ひとかど」になった人みんなが、これができたらひとかどになるという要因すべてを満たしてひとかどになっているわけではない。アルゴリズムをうまく組む人が、必ず人をまとめるのがうまいということにはならない。当たり前だが、ここをよく見誤る。ハロー効果というやつだ。漫才がうまい、うまかった人が、漫才を評するのもうまいとは限らない。ある分野について知りたければ、その分野のひとかどとされている人物の言うことを鵜呑みにしていればいいというわけではない。

 じゃあどうすればいいのよ。人を信じるといつか大嘘を吹き込まれる。でも自分が知らん分野のことは自分は判断できないし、収集している暇もない。詰んでるじゃねーか。まあ、実際詰んでると思う。信じるしかない。が、なるべく確度を上げたい。という欲求になるべく沿うように、指標にしていることが俺はあるから、それをメモ代わりに書こうと思ったら既にそこそこの文書を書いてしまった。ふわっと思ったことを書くにも、文章にしようと思ったら、その前提の話とかを書いておかないと意味が分からなくなるから、大変だな。ようやく本題に入れる。つまるところ、有名だけど適当こいてるカス論客をカス論客だと思い、いい意見を言う人をいい意見を言う人と思い、いい意見をよく言うわけではない人をいい意見を言う人だともカス論客だとも思わないための方法。最後のは蛇足ではと思うかもしれないが重要で、ここが一番の誤りの流入元だと思う。

 基本的には、カス論客の逆張りをしていればいい。カス論客はカスなことばかり言うので、逆張りすれば、そいつの誤答率がそのまま正解率になる。つまり大衆の逆張りはけっこう悪くない。が、あんまり有用なレベルの議論そのものをしていないので、「正解率×応用した事柄の効用」はいずれにせよ低い。奴らは自転車置き場の屋根の色は何色がいいかとかばっかり言ってるので、そもそも正解しようが間違えようがどうでもいいということだ。やっぱりもっと専門的なことについて把握していかないといけない。希少さは、専門性の大きな価値の一つだからね。他の価値に兌換しやすいのはそっちだ。屋根の色ではない。で、専門分野にもカス論客は必ず巣食っているが、これを見分ける方法が肝要だ。ここは人それぞれ判断基準があると思うが、俺は「自分にも分かるような内容をどう論じるかを見る」という方法がいいと思う。誰にでも分かる一般的なことや、自分(俺)の専門分野の事柄について、その論客が言及した時に、その論考が妥当であるかは、自分(俺)でも判断できる。その妥当性で、他の分からん分野の妥当性を類推する。まあ、単純な話だが、これぐらいしかないと思う。特に、その人が詳しくない分野、もしくは知り得ない情報が含まれる事柄があって、その知らないことが、その事柄の重要な部分を占める場合に、結論を出せないと結論できるかどうか。これは重要だと思う。これをちゃんとやる人は意外と少ない。特に目立つのが、想像による事実認定。「どうせ~~でしょ」とか、「~~してたに決まってる」とか。あるいは、まだ判決が出ていない事件の被告に対する態度とか、当事者しか知り得ない事実を争っている事件で、その事実を報道などからは知りようがないのに、勝手に決めつけるかどうかとか。いじめの報道などで、勝手にいじめっ子といじめられっ子の関係を想像しているなんていうのは顕著だ。これは多くの人が、マンガやドラマや、あるいは自分の体験した絵を頭に思い浮かべて決めつける。「~~だとしたら」という前置きで決めつけた状態で論考するのは構わない。もしもの話だし、そこを決めないとそれ以上の話ができない事柄も多いからね。ここを押さえているかどうかは、めっちゃ分かりやすいのでいいチェック項目になると思う。

 あといい意見をよく言うわけではない人をいい意見を言う人だともカス論客だとも思わないというのも重要で、なんかどうでもいいことばっか言うとか、価値が低いことを言うとか、一度言ったことの変奏をずっと言ってるやつとかは、どうでもいいので切る方がいい。フェミとかビーガンとかLGBTとかも、マイノリティがうまいことやってきて、うまくいけば利権化しようとしてんな、ぐらいで留めておくのがいいでしょう。フェミとかビーガンとかLGBTとかが間違ってるか、妥当かどうかとか考えるだけマジで無駄。最近頑張ってる新入社員のAくんに、ボーナスあげるかどうかを、あげる権限のない同僚社員が延々と考えてるようなもんだよ。得にならん。趣味でやるなら別ですよ。あの誤謬率クソ高集団(中には妥当な見解をもって戦ってる人もいると思うが、誤謬率クソ高人間の率が高すぎる)をボコボコにするのが楽しいなら、それそのものが幸福を生んでるからやればいいと思うが、そうでないなら価値ない。そういうのをボコボコにして遊んでる論理的エリートもいて、その人はそれで武勲を上げたり快楽を得たりしてるかもしれないが、観戦していて得るものは非常に少ない。アホがアホって言われてるのを見て、延々と「そうだなあ」と思うことに価値があるか? オナニーとかしてた方が人生に資すると思う。

 まあ振り返ってみるとけっこう当たり前のことばかり言ってるような気がするんですが、そうでもないかな? あるかな? 信用する情報源の選び方って難しいよね。