悠久バプテスマ

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冷たい水をできるだけ面倒なく飲みたい

 喉風邪を今年もひいた。去年、今年と連続である。俺の場合の喉の風邪というのは、風邪をひいてちょっとしんどくなってア~~という期間が2日ぐらい続くところまでは普通。しかし、その後あんまりしんどくなくなり、ラーメンおよび餃子およびチャーハンしか食べられなかったところが、エビチリをつけることができるほど食欲が回復してきてもなお、咳が止まらず、吐き気が誘発されるぐらいに激しく咳き込むのが二週間ぐらい続くやつである。喉喘息というらしい。まだ二週間経ってないので、今年も二週間ぐらい続くのかは分からないが、まったく同じ軌跡をたどっているから多分そうだろう。なかなか鬱陶しい。

 そして風邪をひいた中で、もっとも面倒だったのが、水をくみにいくことである。前に浄水器を買ってそれから出る水をゴクゴクしていることは書いた。

 

 しかし夏になれば暑くて、これまでは夏でも蛇口から出る水をそのままゴクゴクして別に平気だったのだが、今年はなんか冷たいのが飲みたくなって軽く悩んでいた。ブリタで冷蔵庫で冷やす手を考えたが、俺んちの冷蔵庫は小さいので、水差しなんざドアポケットに入らないし、冷蔵庫のボディ部分に横にして入れると当然水がこぼれ出る。なのでブリタは無理。ということで、横にできる水差しを買った。

 浄水器から出した水をこれに入れて、冷蔵庫で冷やす作戦である。ブリタは水道からフルパワーで水を出して入れればいいのに対して、浄水器の水の出はちょろちょろしているので、ちょっと時間がかかるのがネックだが、ネックはそれぐらいである。これで冷やした水を、タンブラーに入れて飲み、なくなったら冷蔵庫に向かって水差しから水を入れて戻る。水差しの水も枯渇したら、それに浄水器の水を満たして冷蔵庫に入れる。これで冷たい水問題は解決したかに見えた。

 しかしながら、少し前の話に立ち返って、風邪をひいていた間に感じたのは、冷蔵庫との往復の面倒臭さである。寝っぱなしで立ち上がるのがだるいけど、水をよく飲むことが重要だからタンブラーの水を飲む、でも500mlぽっちだからすぐなくなる、往復運動がだるい。これは別に風邪をひいている間に限ったことではなく、普段からもだるい。集中するべき作業をしていることが多いから、いらん中断の機会は減らしたいし、単に面倒でもある。

 どうすべきか。まず考えたのは、足元にミニ冷蔵庫を置くことである。これができれば話は早い。そこに上記のアクリル冷水筒を入れれば、タンブラーの500mlごとの往復が、アクリル冷水筒の2リットルごとで済み、中断機会は4分の1に減る。もっとアクリルが入る冷蔵庫のサイズであれば、入るアクリルごとに2分の1になっていく。

 そしてAmazonで例によって冷蔵庫を探してみると、まあまあの値段でけっこうある。

 

  これは5980円。

 

 これは6999円。

 

 9800円。

 

 47リットルも入るやつでも10800円である。

 1万円で買えるならけっこう安いやん。

 しかも冷蔵庫なら、コーヒーとかビールとか牛乳とかを入れたりもできる。これは素晴らしいのでは?

 と思ったが、レビューを見る限り、どうも結露で水浸しになったり、音がうるさかったり、あんま冷えなかったりするようである。

 しかも捨てる時は、小さいからといって、普通に捨てられるわけではなく、通常の冷蔵庫と同じリサイクル料金がかかるという。

 あと一番の理由だが、こういう欲望を持って、実践した人が周りにいなかった。世界のどこかには存在してるんだろうが、直接質問できる範囲にいないのではダメだ。成功、失敗、留意点などの体験談を聞けない。かといって、すべてを切り開く先駆者になるには、ちょっとコストが勝る感覚。

 なので諦めた。

 あとこれについて生放送中、視聴者に聞いたおり、やけにものぐさを責められたが、設備投資して効率化して浮いたリソースを別のことに投じて設備投資を回収してさらに利益を生むことを目指す活動は、我らが資本主義社会においては正しい姿勢だと思う。他に浮いてる時間をそうすればいいというのも本質的でない指摘で、別の無駄がまだ存在するからある無駄を省くことを否定するのは常にナンセンスだと思う。例えば、俺はミネラルウォーターを買う金をケチって浄水器を導入して、リットルあたり何円とかをケチっているわけだが、そんなみみっちい金を捻出するよりも先にスロットなんかに費やす無駄金を止めろ、などとよく言われる。それぞれの事柄の効用が金銭のみに効くのなら正しいが、スロットをやめるとビガビガによるストレス解消が失われてしまう。子供の頃に「遊んでる時間の半分でも勉強したら、成績が伸びるのに」と言われた経験はないだろうか。遊んでる時間は、成績に対して無駄であり、例えば飯食ってる時間も成績に対して無駄である。圧倒的に長い遊んでる時間を省くのが成績に対してはより有効であるが、それは成績以外の、例えばやる気とか幸福感とかに大きな悪影響が出る行為であることが多かろう。それなら、飯をパパッと食える好きなものに変えて10分ぐらい稼ぐという、あまり悪影響のない時間の作り方を優先する選択はあり得る。でもやる気とか幸福とかが見えてない、母親とか教師とかの人は、遊んでる時間の方が長いのに飯食う時間を削るとかおかしいと怒る。そういう話である。こういう経験を踏まえていれば、ある他人のそうした判断に直面して、自分が母親とか教師とかの側に立って意見する場面に遭遇しても、こういうのって隠れた変数があるだろうなと慎重に想像し、母親や教師と同じ轍を踏まないようにするのが理性、悟性というものだと思うが……。というような見解の表明も、ある人たちにとってかかれば「効いてる効いてる」で一笑に付されてしまうのであるが……啓蒙は俺の仕事ではないので失礼する。

 話がだいぶ逸れたが、その生放送中に、ものぐさ冷蔵庫却下の代案としてもらったのが、クーラーボックスを使うという手である。しかしこれは、氷かなんかを大量に入れとかないといけないんだろうし、一人暮らしのそんなに大きくない冷蔵庫の冷凍庫で製氷皿並べても足りないだろうし、面倒そうであるのであまり考えなかった。

 したら往復を甘受するのか……というところで別の代案としてもらったのが、魔法瓶に冷たい水をいっぱい入れとくという手である。

 

サーモス ステンレスポット 2.0L ステンレスブラウン THV-2001 SBW

サーモス ステンレスポット 2.0L ステンレスブラウン THV-2001 SBW

 

 これは正直、シビれた。クーラーボックスほどは氷を入れられないが、魔法瓶ぐらいになら必要な量の氷は作れる。俺が冷やした状態を維持したいのは、けっこうな時間が経っても水が悪くならないようにするという意味もある。だから冷蔵庫という発想が最初にあったのだが、水だけを冷やすなら別にこれでも同じ効用が得られる。電力ではなく氷および容器の保冷効果により冷たさを維持する。10時間ぐらい維持できるという話である。これだッ!と思ったが、これに入った水をさらにタンブラーに移して飲むわけで、冷水筒→ポット→タンブラー、と移し替えすぎである。面倒臭さが頭をもたげる。なんとかならんか?と思っていたところ、出てきたのが水筒という選択肢である。

 

 結局のところ、俺はこれを買った。直飲みできる水筒。ということは、でけぇタンブラーみたいなものである。これで移し替えをひとつ省略できる。素晴らしい!

 そしてそれがさっき届き、さっそくアクリルで生成された冷水と氷を合わせて入れて飲んでみている。

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 めちゃくちゃデカイ。よく考えたら2リットルの水は2キロあるのである。はっきり言って、片手で持てない。あと氷をいっぱい入れているので、冷たすぎる。今のところ、往復する面倒を省略できた喜びが、両手で持つツラさよりは上、っていう感想だが、それは新しく買ったもの補正かもしれない。メリット・デメリットが出揃うまでは、しばらくかかりそうである。

 今、ちょっとまた飲んだが、頭が痛くなるぐらい冷たいわ! ちょうどこの水筒の裏に映っているグラスに氷を満たして、それに紅茶を注いで飲む時は、そんなに冷たくならないまま氷がなくなるのに、水筒の保冷効果をもってして氷と水を閉じ込めたら、これ限りなく0度に近づいとるね。やりすぎや。氷入れないバージョンも試すべきやね……。