悠久バプテスマ

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歌詞で好きなフレーズ

 たまには詩的なエントリをね。というのも、俺は今のところ週に4日家でキーボードをカタカタしてたら金がもらえるみたいな生活をしているので、その最中に何らかの耳を楽しませるやつをいっぱい流しているのね。でも最近は生放送やラジオなどを聴くのに飽きる周期で、音楽をよく聴いている。20歳前後はけっこう音楽聴いてた気がするけど、ボカロ全盛期が終わったぐらいでパタッと聴かなくなった。でも久しぶりに聴くといいですね。最近いいと思ったのは、『米津玄師』とか、『ずっと真夜中でいいのに』とか、『King Gnu』とか、『花譜』という歌ばっか歌ってるVTuberとかですね。この頃は、カギカッコつけないと、どこまでがアーティスト名か分からんよね。

 んでそのずっと真夜中でいいのにの楽曲で、『ヒューマノイド』っていうのがあって、その歌詞の一節がすごく耳に残ってるんですよ。↓のはそのタイミングで再生される埋め込みをしたので、すぐ聴けると思う。

 「桃味の炭酸水に2人潜り込んで少し泣いてもわかんない具合に晦ましあえた」っていうところが、妙に頭に残る。抽象的なことばっか言ってて、なんか歌詞だな~って感じだったのに、急に「桃味の炭酸水」なんて、具体的というか即物的なワードが飛び込んできたんで、相対的に印象に残ってるんですかね。そういう技法あんのかな。

 だからトイレで将棋ウォーズでマッチング待ちしてる時とかにふと「もも~あじの~」とか口ずさんでいる。絵がやばすぎる。人間が鏡を使わないと自分の姿が見えないしくみで本当によかった。もし自分をTPSで見れる世の中だったら自殺率もっと上がってると思う。

 歌詞が印象に残るといえば、他にもありますよ。同じずっと真夜中でいいのにの『脳裏上のクラッカー』の一節。

 「目に見えるものが全てって思いたいのに」というフレーズがなんかいい。検索エンジンによると「目に見えるものが全てではない」みたいなサジェストが出るけど出典はよく分からん。まあそういう元ネタはともかく、サビのキメフレーズでこんなことを言われると、思わず無邪気に「そうだよな」と同意したくなる。ずっと真夜中でいいのにの歌詞はけっこう文字で遊んだりして、なかなかおもしろいです。

 あとボーカルのwowakaさんが亡くなってしまったヒトリエ。ギターのシノダが知り合いであるということを差し引いても、とにかく俺好みの音楽を出す率があまりにも高く、俺の性感帯を刺激しまくる3大バンド、RADWIMPSLAST ALLIANCEセツナブルースターの一角を押しのけようとしていたぐらい好きなバンドだったのだが……。明らかに“これからいよいよ”なバンドだったのにな……。悲しすぎる。まあそんなヒトリエの曲も、最近よく聴いている。

 一番好きなのはこれか、『シャッタードール』だが、こちらの『インパーフェクション』の「目が覚めた時どこに立っていようと何をしようと関係ないさ」という一節、好きだね。サビのキメでキレがあり格好よくて、目が覚めた時は立ってなくて寝てない?という無粋な疑問など一切湧いてこない。なんかいいね。

 あとはみんな大好き向井秀徳の『Water Front』。この動画はめちゃくちゃ酒が進む。まあ今は飲んでないんですが。この「深夜2.5時」っていう部分、なんかけっこう衝撃だったな。時刻を小数で言ってるのを聴いたの、これが初めてじゃないかな。あるいはphpでmicrotime(true);した時か。あっ、エンジニアなところ出ちゃった! まあともかく印象的です。


 みんな大好き米津玄師。『LOSER』の「ほら長い前髪で前が見えねえ」っていうのは、なんか自己言及的でシャレが利いてて面白いね。サラッと自分をイジってて軽快。


 懐かしのhideの『DICE』。初めて聴いたのは、中学時代の友人の藤原の家だったと思う。ただでさえかっこいい曲構成と音だと思ったが、「見るものすべてが変わり果てたならば 花を抱いて眠ればいい」というのが聞き取れた時、中学生ながらも、かっこよさを詰め込みすぎやろ、と思ったのをよく覚えている。

 


 れるりりさんの『月光潤色ガール』。この人の曲の中で群を抜いて好きなんだけど、「どうせ100年後にはみんな溶けてひとつになってしまうんだ」という一節が好きだ。向井秀徳の「冷凍都市の暮らし」みたいに、いろんな曲にちょいちょい入れてくる定番の句みたいになってる模様。いい句だ。エヴァンゲリオンを想起する。


 だんだんフレーズって感じでもなくなってきたのだが、Syrup16gの『ソドシラソ』の終わり際も好きだ。タイトルどおり「ソドシラソ」って言うんだけど、ぜんぜん音階がソドシラソじゃなくて好きだ。どうも「So don't sing a love song」の雑な表記らしいという説があるのだが、それは置いといて、普通に考えて音階だろうなって思うし、タイトルにまでしてるのにずっと聴いててもソドシラソ一切出てこなくて、やっと最後の最後に言ったかと思えば音階ぜんぜん違うってめっちゃ面白い。何回も言う上に、ついには「ソドシラソ ミ」とか言い出す。「ミ」も何回か言うんだけど毎回音程が違う。無茶苦茶かよ。


 みんな大好きI'veの島みやえい子。『求道の人』は名曲だが、出だしの「清らかすぎて魚も棲めないそんな水を回し飲みしている」っていう一節がクレイジーで好きだ。いきなりなんだその説明、ってなる。印象的ですね。どうでもいいが、俺はTwitter島みやえい子さんをフォローしているのだが、けっこう前に誕生日か何かでKOTOKOが祝ってくれないし連絡もつかないみたいなことをつぶやいてて驚いたわ。

 こんなもんかな。あとはRADWIMPSの『おしゃかしゃま』の「僕が神様だったら7日で世界を作るようなことはしないだろう だって急いで作ったせいで……」っていうくだり、面白いね。ホンマそうやと思うわ。