悠久バプテスマ

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相続放棄に自力成功

 父の相続放棄の手続きを自力で行ない、受理された。やったぜ。

 役立つかもしれんのでサンプルケースとして流れを残しておく。この通りに行くとは限らないことはご承知ください。

 俺のケースでは、父が兵庫県神戸市で2021年3月頃に死んでたらしく、弟からの連絡で発覚したのが11月末、死亡が戸籍に記載されたのがその1週間後ぐらいの12月頭。残債>物件価値のマンション持ち。総資産はおそらくマイナス。俺は東京都在住。母はすでに死去。妻帯者の弟が1人いて、他に相続人はいない。

 相続放棄家庭裁判所に対して行なう。申述は郵送で可能。

 必要なものは以下。裁判所の文書から。俺のケースは「申述人が,被相続人の子」。

 このうち、「被相続人の戸籍附票」および「申述人の戸籍謄本」は、俺の本籍地である兵庫県神戸市の神戸市役所で取得する必要があった。

 戸籍・戸籍附票の取得も郵送で可能。神戸市郵送請求処理センターで受け付けている。

 ところで、父は物件を持っていたので、毎年固定資産税がかかる。これは1月1日に物件の所有者となっている者に支払い義務があるらしい。その1月1日時点で相続がフワッとしていたらどうなるか。

 たとえ相続の猶予期間内に放棄が受理されたとしても、相続放棄が1月1日より後だと、「固定資産課税台帳に名前がある人」に該当し、固定資産税は支払う義務があるとされる可能性があるらしい。

 なので12月頭に動き始め、2月ぐらいまで猶予があるはずだが、1ヶ月足らずで「受理」までいかないと、固定資産税を払うリスクが残る。父の持つ物件価値は大したことがないものだが、行政の資産価値評価はガバガバという噂も聞く。下手したら1000万円ぐらいと評価されている可能性もあり、その場合は1000万円×約1.4%→14万円とかになるかもしれない。急がないといけない。

 ということで、「戸籍請求」→「戸籍送付」→「裁判所に申述」→「裁判所が受理」のフローの間をなるべく短縮して、年内に終わる可能性を少しでも上げたい。

 神戸市郵送請求処理センターへの戸籍票などの請求に際して送るものは以下。

 「戸籍全部(個人)事項証明書・戸籍謄抄本」(450円)と「戸籍の附票の写し」(300円)が必要だと思われるが、念の為「除籍全部(個人)事項証明書・除籍謄抄本」(750円)も求めた。俺は父と同じ戸籍に入っているので、俺のを取れば自動的に父の情報も含まれることになる。戸籍の附票の写しは、父のものを求める。

 申請書のプリントアウトのため、コンビニで10円。

 定額小為替は郵便局で購入できる金券みたいなもの? 郵便物に封入してよいと郵便局が公式に認めているらしい。額面の単位があり、1枚ごとに100円の手数料が必要。総額1500円必要なので、1000円の券と500円の券を購入して計1700円。

 本人確認書類のコピーのため、コンビニで10円。

 返信用封筒は、中にたくさんの戸籍票が封入されることが予想されるので、念の為50g超100gを想定し切手120円+速達260円=380円。

 これらを市役所に送る切手84円+速達260円=344円。

 合計、2444円。

 送信から数日後、市役所から電話があり、なぜか定額小為替が1500円じゃ足りないと言われる。「除籍全部(個人)事項証明書・除籍謄抄本」をいらないと言うと、750円で済むのだという。それで依頼。

 数日後、必要書類、お釣りの750円分の定額小為替が入った返信用封筒が返ってくる。

 即日、その書類と収入印紙を貼った申述書、連絡用切手を封入した封筒を裁判所に送付。

 申述書をプリントアウトして10円。

 被相続人の財産の概要を書くところがあるが、知らんので「不明」とでかく書いて済ませた。

 収入印紙800円+連絡用切手470円+送料84円+速達230円+プリント10円。

 合計、1594円。

 送付後、裁判所と思しき電話番号から不在着信。見逃してしまっていて、3日後に折り返して電話。書類不備があったのか、受理が遅れる~と思ったが、「どこで父の死を知ったのかを確認したい」というだけの話だった。「弟から聞きました」と答えて終わり。電話は楽天アプリでしたので0円扱いにする。

 けっこう音沙汰がなかったが、12月29日、ギリギリで受理の通知書と、お釣りの84円切手×4と10円切手×5が届く。

 以上で受理された。

 費用は4038円。

 750円分の定額小為替が返ってきたが、大掃除によりどっかいってしまい失われた。が、これは普通は窓口で換金できるので、差し引くべきだろう。3288円。

 余った切手は返ってきたが、これは換金できない。あんま使わないし、どっかなくしそう。換金できないので差し引かないでおこう。

 あと送受信に使った封筒も費用っちゃ費用、なんなら宛名とかを書くボールペンがなかったのでこれも買ったが、まあノーカンにしとこう。

 ということで3288円で相続放棄ができた。(定額小為替なくしたので本当は4038円)

 弟は司法書士か何かに頼んだらしいが、俺は自力でやるとイキって、しかもその後で固定資産税のくだりが発覚し、急遽、弟と、どんな結果になろうと固定資産税がかかった場合は折半にしようという約束を交わしてリスク分散を図ったが、俺だけ自力にしたせいで年内に終わらなくて弟から金補填してもらう事態になったらクソだしダサすぎる~と焦っていた。

 結果、なんだったら弟とほぼ同時に年内に受理され、固定資産税はほぼかからない見込みになりよかった。俺は費用が安く済んでウヒッヒ~な感じで終われて、ウヒッヒ~なのだった。